1丁目1番地#66 台東区谷中
谷中霊園や多くの寺院がある寺町として知られる台東区谷中。古い街並みが残っている「下町風」*1の雰囲気が注目され、隣接する文京区根津・千駄木と合わせて「谷根千」とも称される地域です。
谷中はおおまかに日暮里駅の西側、南の言問通りから北の道灌山通りまでが範囲ですが、谷中一丁目1番と2番だけは言問通りの南側にはみ出していて、池之端や上野桜木に近い雰囲気です。写真は言問通りから上野動物園の東園と西園を隔てる動物園通りへと入っていくところです。
街区北端の谷中六丁目交差点付近から言問通りの西側を見ています。見にくいですが、写真奥の根津方面に向かって下り坂が続いています。目線が高いバスなんかでここを通ると、奥にそびえる本郷台地への上り坂と合わせていつも地形の迫力に圧倒されます。
谷中清水町公園。住居表示で消えた旧町名ですが、こういう形で残っているのを見ると嬉しいですね。
*1:本来は地形的にも歴史的にも下町とは言えないそう
1丁目1番地#65 港区芝公園
東京タワーや増上寺など区内有数のスポットがあり、オフィス街の憩いの場にもなっている芝公園。公園の敷地を中心に、港区役所など周辺も含んだ町名にもなっています。
都営三田線には芝公園という駅がありますが、芝公園一丁目1は一つお隣の御成門駅の近くにあたります。
ちょうど街区内にあるA3出入口の前には、「日本近代初等教育発祥の地」の石碑がありました。明治初期の学制発布に先立って東京に作られた6つの小学校のうちの1つが、当時増上寺の境内北辺だったこの地にあったそう。
ちなみに他の5つである麹町・牛込・湯島・浅草蔵前・深川森下もいずれも寺院に設立されたということで、江戸の寺子屋の時代が偲ばれます。
御成門交差点角には住友不動産の超高層オフィスビル「御成門タワー」が建設中。仮囲いに街区表示板が貼ってあるのは珍しいですね。
日比谷通り沿いに超高層ビルが立ち並ぶ一方、大通りから離れると落ち着いた雰囲気です。
1丁目1番地#63 港区浜松町
あけましておめでとうございます。2018年もあちこちの1丁目1番地を巡っていきたいと思います、が昨年訪問したままで記事にしていない地域がたくさん溜まっているので、まずはそちらを。
新年最初の更新は港区浜松町から。超高層ビル黎明期に建設された世界貿易センタービルや、東京モノレールの始発駅を有する空の玄関口としても有名な地域ですが、住所としては山手線の線路と第一京浜の間の細長い町域を指します。
浜松町一丁目1は新橋駅と大門駅の中間あたり、第一京浜の浜松町一丁目交差点南東側にあります。浜松町駅周辺の商業地からは少し離れていて、第一京浜沿いは新橋駅方面から連続してオフィスビルが立ち並んでいます。
休日は人が少なくひっそりとしているのが、オフィス街らしいところ。
2018年も宜しくお願いいたします。
1丁目1番地#61 文京区水道
後楽の西にある文京区水道、住所では聞き慣れませんが江戸川橋駅の北側あたりに位置します。隣接する新宿区と合わせて一帯は印刷業が発達していて、凸版印刷の印刷博物館も当地にあります。ちなみに、新宿区側にも「水道町」という町名があります。
水道一丁目1は神田川が大きく曲がる「大曲」の近く、白鳥橋交差点の北西側に位置するのですが…
神田川と道路に挟まれた位置にある狭い街区で、公衆トイレと消防団の倉庫しかありません。
公衆トイレがあるので歩道も整備されていますが、この写真の反対側は行き止まりになっています。そこで見つけたのがこの「水道橋分水路」。
後で調べたところ、都心での拡幅が難しい神田川では水害対策として、このように暗渠の分水路が整備されているとのこと。この水道橋分水路は道路の下を通って後楽一丁目1近くの小石川橋付近までつながっているそうで、他にも馴染みのある御茶ノ水などにも分水路があるとか。あまり知らなかった暗渠ですが、身近なところにあると興味が湧いてきますし、なかなか奥が深そうですね。