1丁目1番地

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1丁目1番地#157 板橋区赤塚

成増には東武東上線成増駅東京メトロ地下鉄成増駅がありましたが、そのお隣にあるのは東上線下赤塚駅東京メトロ地下鉄赤塚駅です。

東上線では急行や快速が停車する成増に対して、下赤塚は普通電車のみが止まる駅です。ただかつては上赤塚村・下赤塚村に成増村などを含めて「赤塚六ヶ村」と言われ、現在も成増を含める形で「赤塚地域」と総称されることもあって、赤塚という地名は板橋区の中でも重要な地名として位置づけられている感じがします。

駅名は開業当時の地名である下赤塚ですが、駅周辺の現在の町名は板橋区赤塚・赤塚新町などとなっています。

 

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東上線の線路をくぐるアンダーパス。このあたりでは東上線の線路を境に町名も分かれていて、北側が板橋区赤塚、南側が板橋区赤塚新町となっています。

 

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住宅街なので街区表示板だけ一枚。

 

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1丁目1番地ではありませんが、おまけで赤塚五丁目にある赤塚城跡。三園一丁目1番から公園内の丘を上っていくと、この本丸跡の石碑がありました。室町時代に築城されたそうです。

この城趾がある赤塚溜池公園周辺は「板橋十景」の一つに選ばれているそうです。またこのすぐ近くには東京大仏もあり、散策が楽しいエリアです。

1丁目1番地#156 板橋区成増

板橋区の西端に位置する成増。一度聞いたら忘れないこの特徴的な地名は、この付近を開拓した人物の名前に由来するという説があるそうです。

東武東上線成増駅東京メトロ有楽町線副都心線地下鉄成増駅があり各所へのアクセスが良く、駅周辺には複数の商店街もあって賑やかで便利そうな街です。

東京メトロをよく利用する人間としては終点和光市の一つ手前の途中駅という印象だったのですが、初めて東武東上線を利用したときに「成増行き」の電車がたくさんあって驚いたものです。折り返し設備などの関係のようですが、普段使う路線によってイメージが違うかもしれません。

 

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成増一丁目1番は川越街道(国道254号)に面しています。川越街道の地下に有楽町線副都心線が通っています。

 

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23区で坂の多い区といえば港区や文京区などが思い浮かびますが、板橋区も結構アップダウンが激しいです。坂が多い地域は歩くのが大変でもありますが、風景の変化が楽しくもあります。

またちょうどこの成増一丁目1番に、百々向川(すずむきがわ、などいろいろな読み方があるそうです)の暗渠が通っていたようですが、訪れた当時は知らずにスルーしてしまいました。次に成増に訪れたときはじっくり暗渠を辿ってみたいですね。

1丁目1番地#155 板橋区三園

都営三田線の終点・西高島平駅のさらに先、都県境付近に位置するのが板橋区三園です。西は埼玉県和光市と接しています。

 

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奥に見えるのは赤塚溜池公園(住所は赤塚五丁目)で、隣接する都立赤塚公園には赤塚城跡もあります。

 

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すぐ横には首都高速池袋線新大宮バイパスが通っています。東から来た首都高と南から来た新大宮バイパスはちょうどこの地点で合流し、埼玉県の与野付近まで併走するようです。

シェルター・トンネル・歩道橋が複合していて、構造物マニアの心がくすぐられる?スポットです。

 

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街区内には三園南のバス停があります。板橋区国際興業バスの路線が多いエリアで、都営バスとは形やデザインが違うこの緑色のバス停をよく見かけます。

1丁目1番地#154 板橋区新河岸

都営三田線の北側にある高島平のさらに北、板橋区の北端にあるのが新河岸(しんがし)です。東武東上線にも新河岸駅という駅がありますが、そちらは埼玉県川越市にあります。ただし由来はどちらも同じ新河岸川という埼玉から東京を流れる川から来ています。

 

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このあたりは工場や物流センターなどが多く見られ、新河岸一丁目1番も高砂鐵工という鉄鋼圧延メーカーの本社・工場の敷地になっています。

 

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新河岸地区を東西に貫く新河岸中央通り。街区内には「舟渡水辺公園」のバス停があり、国際興業バスの池袋と高島平を結ぶ路線などが通っています。ちなみにバス停名になっている舟渡水辺公園はすぐ東側に隣接する舟渡四丁目にあります。

 

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南側は新河岸川に面しています。

 

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新河岸川の対岸には板橋清掃工場(住所は高島平)がありました。煙突がよく目立ちます。

1丁目1番地#153 市川市湊新田

(2017年)

f:id:harumibashi:20210923182456j:plain湊新田(みなとしんでん)は東西線行徳駅の西側の町名で、北東には「湊」という町名もあります。

日も傾き、長く伸びる影。夕暮れの街の雰囲気は良いものですね。

1丁目1番地#152 市川市福栄

(2017年訪問)

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市川市福栄(ふくえい)は東西線南行徳駅行徳駅、そして京葉線市川塩浜駅の間くらいにある地域です。この縁起の良い漢字が組み合わさった地名は、区画整理の際につけられた佳名だといいます。

このあたりの東西線の高架沿いの道路は写真のように歩道・自転車レーン・車道が明確に区切られています。自転車レーンが設置されていても車道脇だと路上駐車車両が塞いでいたり、逆に歩道上の色分けだと歩行者が構わず歩いていたりして走りにくいところもありますが、このような形態だと自転車でも走りやすそうです。

(この写真は自転車レーン上ではなく横断歩道前の歩行者スペースから撮影しています。)

1丁目1番地#151 市川市南行徳

(2017年訪問)

もう4年も経ってしまいましたが、浦安からさらに東に進んで市川市東西線沿線を歩いたときのものです。

これまで都心部や中心商業地・工業地区などでは、1丁目1番地がその地域の中でどのあたりにあるのかという部分にも注目してきました。まさにその街を代表するような場所にあるところもあれば、街の中心部からは少し離れた意外な場所にあるところもあり、そうした部分もテーマとして考えています。

ただ一部分とはいえ住所というデリケートなものを扱っているため、住宅街では具体的な街区の位置は記述せず地域全体の紹介に留めた上で、街区周辺に興味深い史跡や施設などを発見したときは紹介するという形にしたいと思います。

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東京メトロ東西線で都心から西船橋方面へ向かうと、浦安の次の駅が南行徳です。駅の南側が南行徳、北側が相之川という町名で、南行徳駅自体の住所は相之川になっています。

1969年に東西線東陽町西船橋間が開業した際には南行徳駅はなく、開通から12年後の1981年に開業しています。ありがちな方角駅名かと思いきや、明治時代から南行徳村→南行徳町という自治体があったのだとか。ちなみにお隣の行徳駅も旧・行徳町ではなく南行徳町の町域内だったそうです。範囲は変わっているものの、歴史ある地名が今日まで続いているのですね。