1丁目1番地

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1丁目1番地#128 成田市玉造

(2020年8月訪問)

2010年に成田スカイアクセス線が開通すると、京成スカイライナーは経由ルートを変更し日暮里と成田空港が最速36分で結ばれるようになりました。この成田スカイアクセス線のうち、印旛日本医大駅までは北総線として昔から存在した区間で、2010年に完成した印旛日本医大駅から成田空港までの区間では、唯一の途中駅として成田湯川駅も同時に開業しました。そんな成田湯川駅のすぐ近くにあるのが、成田市近郊のニュータウン・玉造です。

この成田湯川駅は個人的に以前から気になっていたスポットだったのですが、多くの普通電車は手前の印旛日本医大駅で折り返すため日中はおよそ40分間隔と本数が少ない上、運賃も高額だったのでなかなか行く機会がありませんでした。しかし、今夏は京成線全線が乗り放題の「京成沿線おでかけきっぷ」が発売されていたので、それを利用してついに訪問することができました。

 

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こちらが成田湯川駅の外観です。さすが在来線最速の時速160kmで走るスカイライナーが通過するだけあって、新幹線駅のような立派な高架駅舎です。駅前のロータリーにはバス停があり、成田駅方面などのバスが出ています。ちなみにここから電車で成田駅に行くには、一度成田空港を経由する必要があります。

なお成田湯川駅自体は玉造ではなく、成田市松崎(まんざき)にあります。

 

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まだ開業して10年ということで、駅構内もとても綺麗です。

 

 

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成田湯川駅のすぐそばを違う電車が通っていきました。これは我孫子と成田を結ぶJR成田線我孫子支線で、成田湯川には停車しないものの2kmほど離れたところに下総松崎(しもうさまんざき)駅があります。

 

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駅前はまだまだ開発途中といった感じで、道路も工事中でした。

 

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駅の真正面にも駐車場とバスの待機場があります。成田湯川駅の敷地も元々は千葉交通の湯川車庫があったのだそうです。

 

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駅前の道を少し歩いていくとローソンがあります。そしてこのあたりから先が今回の本題、成田市玉造です。洋風の住宅が立ち並ぶ綺麗なニュータウンが広がっていました。

 

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玉造一丁目1番地には町域の北端にあたり、「給食センター」というバス停があります。こののりばからは成田湯川駅行きが、道路反対側ののりばからは京成成田駅行きが出ています。

 

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バス停名の由来になった成田市学校給食センター

 

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この成田市玉造は住居表示実施地区なのか町名地番整理地区なのか調べてもよく分からなかったのですが、当ブログの訪問基準でもあるお馴染みの表示板はひとまず発見。

住居表示実施地区では新築時に届け出が必要となるため、自治体がホームページなどで案内をしていることが多いのですが、成田市ではそれが見当たらなかったため町名地番整理地区なのでしょうかね。

 

そして一丁目1番地のすぐ隣には外小代(そとこだい)公園という公園があります。

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敷地内にテニスコートや運動場もある大きな公園で、訪問時(8月)も酷暑のなか運動場で少年たちが野球の試合をしていました。

私も頑張っている少年たちを見習って、汗を拭いながら高低差のある公園内を上っていきます。セミの鳴き声が響き渡る中、セミが落ちてこないかビクビクしながら駆け足で上りました。

 

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丘を上りきると、素晴らしい景色が待っていました。玉造のニュータウンを一望できます。

 

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そしてこの公園に寄り道した目的がこちら、公津原古墳群です。一帯のあちこちにポコポコと小高い丘ができています。こんなに分かりやすく古墳の跡が残っているとは思わなかったので、想像以上に心が躍りました。

古墳群をしばらく見て回ったあと、再びセミを恐れながら公園を下りて成田湯川駅に戻りました。

 

インターネット上では「何もない」などと言われることもある成田湯川駅ですが、予想以上にいろいろな見所があって楽しく散策することができました。そして古墳群はここ以外にも周辺にいくつかあるようなので、またぜひ来て巡ってみたいと思いました。