1丁目1番地

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1丁目1番地#142 千代田区有楽町

(昨年12月訪問)

東京駅の一つお隣、有楽町。大手町・丸の内と合わせて「大丸有」と呼ばれることもあり、3地区を周遊する丸の内シャトルという無料巡回バスもあります。なお地下鉄日比谷駅も住所は有楽町で、「千代田区日比谷」といった住所はありません。(「日比谷公園」は町名になっています)

オフィス街としての印象が強い大手町や丸の内と比べて、銀座から連なる商業地としてのイメージもある有楽町。また周辺には日生劇場東宝劇場など多くの劇場や映画館がある劇場街でもあります。さらには高架下などには大衆的な居酒屋などもあって、多彩な顔を持つ町です。

 

有楽町一丁目1番は町域の南西端にあります。街区内には日本生命日比谷ビル(一丁目1番1号)、東京ミッドタウン日比谷(2号)、東京宝塚ビル(3号)があります。f:id:harumibashi:20210111213908j:plain

丸の内から丸の内シャトルに乗って日比谷の停留所で降り、晴海通りを渡ってしばらく進むと見えてくるのが東京ミッドタウン日比谷です。再開発によって2018年に開業したばかりの複合施設で、低層階は商業施設、高層階はオフィスになっています。曲線的なデザインがかっこいいですね。

 

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東京ミッドタウン日比谷の地図。名門ホテルや劇場に囲まれた立地です。地下鉄日比谷駅とも地下で直結しています。

 

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街区の西側から。再開発前は日比谷三井ビルと三信ビルという2つのビルがあり、特に後者はレトロな外観で名建築として知られていたそうです。この再開発によって街区の統合が行われ、有楽町一丁目4番が消滅しています。ちなみに奥に見える高いビルは、JRの高架を挟んだ反対側にあるヒューリックスクエア東京です。

 

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 日比谷通り沿いから。奥が日比谷交差点、左側は日比谷公園です。

 

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日比谷駅A13番出口の前にあるのが日本生命日比谷ビルです。村野藤吾が設計したもので、上品な佇まいがこのあたりの雰囲気に調和していますね。

 

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日本生命日比谷ビルにあるのが日生劇場です。小学生のとき学校行事で劇を見に来たことがあったのを、この入り口の独特な雰囲気を見て思い出しました。なお12月末に訪問したので立派な門松があります。

 

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日生劇場の隣には東京宝塚劇場があります。

 

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 東京宝塚劇場がある東京宝塚ビルと日比谷シャンテ(有楽町一丁目2番)の間も石畳風のおしゃれな歩行空間となっています。

以上、大丸有3地域の1丁目1番地でした。近接する同じ東京都心のオフィス街でありながら、それぞれに違う個性があったように思います。個人的に東京の中でも特に好きなエリアなので、今後のさらなる発展が楽しみです。