1丁目1番地

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1丁目1番地#143 中央区八重洲

(昨年12月訪問)

東京駅で丸の内口と対になっている八重洲口。超高層ビルが整然と立ち並ぶ丸の内に対して、八重洲オフィスビルの狭間に居酒屋やカラオケ店なども密集していて少し雑多な雰囲気もあるのが特徴です。しかし最近ではあちこちで再開発が進められており、雰囲気も変わりつつあります。また東京駅西側の「大丸有」に対抗してか、東京駅東側でも八重洲と隣接する日本橋・京橋を合わせて「日八京」と呼ぶ動きが一部で見られます。

またオランダ人の貿易家ヤン・ヨーステンが地名の由来になっていることも有名ですね。

 

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八重洲一丁目1番は町域最北端の日本橋川沿いにあります。住所こそ八重洲ではありますがここは東京駅なら八重洲口より日本橋口の方が近く、さらには地下鉄の日本橋駅や三越前駅の方がより近くにあります。

このあたりは中高層のオフィスビルが立ち並んでいて、居酒屋などの店は少なく落ち着いた雰囲気があります。

 

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外堀通りの反対側からの全景。日本橋川と道路に挟まれた細長い街区であることが分かります。

 

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街区の端には日本橋川の真上に架かる首都高都心環状線の呉服橋出口があります。つい最近、隣の江戸橋出入口とともに今年5月9日限りで廃止されることが報道されました。

 

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そしてそのすぐ傍にあるのが呉服橋・・・ではなく一石橋です。

この近くにある交差点やバス停の名前にも使われている「呉服橋」ですが、現在の日本橋川ではなくかつての江戸城の外濠に架かっていた橋なのだそうです。

 

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街区の東側には西河岸橋という橋があり、その脇に小さい公園があります。公園内に公衆トイレがあり、休憩のためか橋にはタクシーが数台止まっていました。しばらく見ていても入れ替わり立ち替わりタクシーがやってきます。

 

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東側から街区を望みます。一番奥に見えるガラス張りのビルはお隣・千代田区大手町の再開発計画「常盤橋プロジェクト」によって今年6月に竣工予定の常盤橋タワーです。

あちこちで再開発が進んでいる東京駅東側。まさにこのあたりでも再開発が計画されており、一丁目1番は八重洲一丁目北地区再開発の北街区として新たな建物が建設される予定になっています。この景色が見られるのも今のうちです。