1丁目1番地

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1丁目1番地#149 千代田区内幸町

(昨年訪問)

都営三田線で日比谷の一つお隣、内幸町。有楽町・霞が関・新橋などに囲まれたオフィス街で、大丸有とはまた違った雰囲気があります。すぐ隣に日比谷公園があり、最寄り駅が内幸町や霞ケ関でも「日比谷」を冠するビルが多く見られます。

内幸町駅は千代田区内幸町と港区西新橋との境界に跨っていて、かつては(西新橋)という副駅名が付いていました。新橋駅にも近く、銀座線新橋駅から内幸町方面への地下歩道もあるのですが、内幸町駅までは繋がっていないのが残念なところです。

一方、内幸町駅と霞ケ関駅とはビルの地下街経由で繋がっています。

 

内幸町一丁目1番はJR線の線路と千代田線日比谷駅三田線内幸町駅に挟まれたかなり広い街区で、内幸町一丁目のうちの半分以上をこの1番街区が占めています。

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内幸町一丁目1番1号には日本を代表する高級ホテル、帝国ホテル東京があります。写真右側の本館と左側のタワー館に分かれていて、本館の設計は学士会館日本橋高島屋なども手掛けた建築家・高橋貞太郎によるものです。築50年を超えているということで、先日建て替えの報道がありましたね。

 

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こちらがタワー館。新しそうな感じですが1983年竣工だそうで、建て替えもタワー館から先に行われるそうです。

 

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帝国ホテルタワーの東側にはJR各線の高架があります。奥は有楽町の繁華街です。

有楽町から新橋は近いので気分転換がてら歩くことも多いのですが、この煉瓦のアーチがいつ見ても素敵です。

 

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そんな素敵な高架下、1丁目1番地ではありませんが日比谷OKUROJIという商業施設ができていました。

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街区南東側には東京電力本社があります。この本社の外観はニュースの資料映像などで時々見ますね。

なお新幸橋という交差点名ですが、現在東京高速道路が通っているところにかつて外濠があり、そこに架かっていた橋の名前のようです。

 

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街区南西側にはみずほ銀行内幸町本部ビルがあります。元々は合併前の第一勧銀の本店ビルだったそうです。
 

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日比谷通りと国会通りが交わる内幸町交差点。中央の建物は日比谷公園内にある市政会館です。

 

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NTT日比谷ビルも街区内にあります。これは日比谷通りを南方向を見たもので、写真奥にある地下鉄のマークが内幸町駅の出入口です。

 

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こちらは日比谷通りの北方向です。写真左側には日比谷公園の緑、そして奥には巨大な帝国ホテル本館が見えます。

 

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日比谷U-1ビルというビルもありました。全面がガラス張りになっていて、日比谷公園の低い空が反射しています。調べてみると、なんと昔ここに鹿鳴館があったそうです。

街区内にあるビル1つ1つが大きめで、内幸町一丁目1番の広さを実感しました。

 

そしてこれらのビルは今後再開発によってすべて生まれ変わる予定です。

 

近くの有楽町一丁目1番にあるミッドタウン日比谷も三井不動産による開発でしたが、この内幸町でも三井不動産が中心となって広大な一丁目1番街区を丸ごと再開発する計画があります。

今後どのような街づくりが行われていくのか楽しみですが、まずは今の景色をしっかり目に焼き付けておきたいですね。