1丁目1番地

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1丁目1番地#36 大阪市福島区福島

もう訪問から2か月近く経ってしまいましたが、大阪市福島区の全7町を散策してみました。その時の様子です。

1地域目は福島区福島、梅田や中之島に近い立地から高層ビルやタワーマンションなどが増えている一方、昔ながらの賑やかな商店街も多く見られる地域です。

 

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福島一丁目1は堂島川沿いの東端に位置し、高層ビルが立ち並ぶ街区です。こちらは人事院近畿事務局や大阪地検などが入る大阪中之島合同庁舎。

 

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ビルの全景。もともとはこのあたりは旧曾根崎川の南に位置し北区堂島と一体だったのが、1943年の福島区分区で堂島の中も田蓑橋を境に分割され、その後の住居表示実施で現在は福島区福島や玉川の一部になっています。地名は福島、元来は堂島、なのに名前は中之島というややこしい施設です。

 

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街区の南側、堂島川沿いから。堂島川の対岸は中之島の高層ビル群で、京阪中之島線中之島駅も近くにあります。

 

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大阪中之島合同庁舎のほかには、写真の朝日放送本社やオフィス・商業施設・高層マンションなどが一体となった複合施設「ほたるまち」の敷地が街区の大半を占めています。福島駅・新福島駅と中之島駅の中間という便利な立地で、かつての阪大病院の敷地が再開発され誕生しました。

またこの交差点角、お隣福島二丁目1には曾根崎川の浄正橋跡もあり、ここが堂島だったころの痕跡を見ることができます。

 

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そんな「ほたるまち」の一角にある石碑、なんと福沢諭吉生誕の地がここ現在の福島一丁目1だそうで。江戸時代堂島には全国から米が集まる取引所があり、このあたりには米を保管する蔵屋敷が建ち並んでいたそうなんですが、ちょうど当地に中津藩の蔵屋敷があってそこで福沢諭吉が誕生したとのこと。

地形、歴史、現在さまざまな視点からも特徴的な1丁目1番地でした。