1丁目1番地#75 小樽市色内
かつて「北のウォール街」とも称された小樽で、特に大手銀行の支店などが集中していた色内。現在も往時の建築物が保存され、資料館や美術館として利用されていて美しい街並みが広がっています。また廃線となった手宮線にもかつて色内駅という駅がありました。
色内一丁目1番は南端に位置し、大正硝子館などがあります。この大正硝子館も趣のある建物だったのですが、街区表示板の位置の都合上写真に写っているのは水路を挟んだ反対側にある堺町1の街並みです。
また色内一丁目1番には北海道中央バスの小樽運河ターミナルもあります。
この建物は旧三菱銀行小樽支店の建築物だそうで、柱の装飾が印象的です。「バスターミナル」の名の通り小樽市内の観光地を周遊するおたる散策バスなどが発着するほか、建物内にはワインショップなどもあります。さらに北海道中央バスの営業所も併設されているようで、かつて銀行だった建物がこんな様々な用途で活用されているのは驚きですね。
横浜日本大通りの日東倉庫や麻布郵便局などの解体を目の当たりにして近代建築の保存の難しさを考えさせられる今、活用法を模索して今日まで歴史的建造物を保存してきた小樽の皆さんの多くの努力があったからこそ、今私たちは美しい小樽を楽しむことできているのだと思いました。