1丁目1番地

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1丁目1番地#113 江戸川区中葛西

(2017年訪問)

葛西も町名で東西南北が揃っている地域の一つですが、それに加えて中葛西があり、東西線葛西駅もこの中葛西の町域内にあります。一方で行政地名としては消滅した旧町名も、一部はバス停名や交差点名として残っています。

 

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中葛西一丁目1番は葛西橋通りと葛西中央通りが交わる中葛西一丁目交差点の角にあります。街区内には都バスの江戸川車庫前の停留所があり、実際に道路反対側の写真右奥のところに江戸川自動車営業所があります。

江戸川区東西線や都営新宿線総武線など東西方向の鉄道路線が多い一方、船堀や葛西など区内の主要地域を南北につなぐ路線がなく、代わりにバスの路線網が充実しているのが特徴です。この江戸川車庫はそんな江戸川区内のバス交通を支える拠点の一つとなっています。

 

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中葛西一丁目交差点側から。写真左側を良く見ると緑に覆われた街区表示板があります。

1丁目1番地#112 江戸川区西葛西

(2017年訪問)

都心部から東京メトロ東西線に乗って西船橋方面に行くと、途中で地下から出て高架区間に入りますが、その最初の駅が西葛西です。大手町や日本橋など都心へのアクセスが良く、また江戸川区の充実した子育て支援政策などもあって人口が増加している一方、沿線の人口増加の影響で東西線は首都圏で最も混雑率の高い路線にもなっています。また、この西葛西地区はインド人が多く居住していることでも有名ですね。

 

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西葛西一丁目1番は荒川・中川に架かる葛西橋の東詰付近に位置します。写真右が葛西橋通りで、坂を上った先に葛西橋があります。

 

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街区東側は中川に面していて、写真のように堤防が続いています。奥に写っているのが葛西橋です。

 

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江東区側から見た葛西橋。手前が荒川、奥が中川です。この葛西橋周辺には何度か来ていますが、開放感があって個人的に好きなスポットの一つです。

1丁目1番地#111 千代田区一ツ橋

千代田区一ツ橋は皇居北側、東京都心のど真ん中にある地域で、駅で言うと東西線竹橋駅から各線神保町駅にかけての範囲にあたります。本の街として知られる神田神保町に隣接し、小学館とそのグループ企業、岩波書店毎日新聞社など出版・新聞関係の本社が集積しています。

かつてこのあたりは文教地区で、東京大学一橋大学東京外国語大学などの前身となる学校が集中していたそうです。現在は国立市にキャンパスがある一橋大学も、校名はこの千代田区一ツ橋が由来となっています。その後いずれの大学も移転しオフィス街化が進みましたが、現在も町域内に共立女子大学があるほか、隣接する神田錦町には学士会館や複数の私立高校もあり、文教地区としての面影もわずかに残っています。

 

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一ツ橋一丁目1番は全域が東西線竹橋駅に直結したパレスサイドビルの敷地になっています。写真右側が皇居平川濠、奥に見えるのは大手町・丸の内の高層ビル群で、東京都心部を象徴するような風景です。

 

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パレスサイドビル毎日新聞社本社が入居しています。

1丁目1番地#110 西東京市新町

(2017年訪問)

西東京市新町は、西武新宿線田無駅JR中央線武蔵境駅の中間あたりに位置する地域です。西東京市と言えば保谷市田無市が合併して成立した市ですが、この新町は旧保谷市に属していながらも保谷駅より田無駅の方が近くにあります。というのも、このあたりは元々江戸中期の玉川上水沿いの新田開発事業の中で開発された「上保谷新田」と呼ばれた地域だったそうで、合併前からこの地域だけ武蔵野市田無市の間にはみ出していたそうです。現在も町域の南側の境に玉川上水千川上水が流れていて、その分岐点の境橋にも接しているほか、多摩湖と境浄水場・和田堀給水所を一直線に結ぶ水道道路である多摩湖自転車道が町内を横切っています。緑地や田畑も多く残されており、水と緑の豊かな地域です。

 

 

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 新町一丁目1番は町域の東端にあり、全域が武蔵野大学とその関連施設の敷地になっています。

 

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武蔵野大学正門。武蔵野大学武蔵野キャンパスのほか附属中高・幼稚園などが併設されていて、この正門の脇にバス停があり三鷹駅吉祥寺駅などからバスが運行されています。この正門は五日市街道の武蔵野大学前交差点に面しているのですが、その五日市街道の中央部分に千川上水が流れています。

 

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こうやって延々と塀が続いているのも個人的に大学のある街らしい風景の一つだと思っています。キャンパスの中も緑が多そうで清々しそうですね。

1丁目1番地#109 川崎市川崎区塩浜

川崎駅の東口で降りると塩浜営業所行きのバスがよく見られますが、その塩浜営業所があるのが川崎区塩浜です。ちなみに川崎市バス臨港バスにそれぞれ塩浜営業所があり、違う場所にあるため紛らわしいかもしれません。また京浜工業地帯における鉄道貨物の要衝の一つである川崎貨物駅もこの塩浜にあり、地図で見ても広いヤードがあることが分かります。

 

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塩浜一丁目1番は産業道路沿いにあります。この産業道路は町境になっていることが多く、これまでの江川田町日ノ出をはじめ多くの1丁目1番地があります。

 

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塩浜一丁目1番は街区全域がプレス工業株式会社の本社・工場の敷地になっています。プレス工業は自動車のシャシーフレームや重機のキャビンなどの重要部品を生産している会社だそうです。また陸上競技部があり駅伝などで強いそうなので、駅伝が好きな方にとってはお馴染みなのかもしれません。私たちの日常生活を支える部品を生産している、工業都市川崎を象徴するような1丁目1番地でした。

1丁目1番地#108 川崎市川崎区日ノ出

日ノ出は全国的に多く見られる地名で、首都圏だけでも東京の西多摩にある日の出町やゆりかもめ日の出駅横浜市の野毛近くにある日ノ出町などたくさんあります。

そして、ここ川崎にも日ノ出という町名があります。東は川崎貨物駅、西は産業道路に接し、南北は京急大師線の線路と富士見通り(国道132号)の中間あたりに位置しています。

 

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日ノ出一丁目1番の街区表示板。全国の日の出関連の地名を集めたり巡ったりしても面白いかもしれません。

なお街区内の産業道路沿いには臨港バスの「日出町」停留所があり、川崎駅行きのバスが頻発していて便利です。

1丁目1番地#107 川崎市川崎区田町

(2018年訪問)

江川のすぐ南、京急大師線大師橋駅から小島新田駅にかけての線路南側の地域が川崎区田町(たまち)です。ちなみに同じ川崎区内には東田町という町名もありますが、「ひがしだちょう」と読み川崎駅の近くにあるので、この田町の東側にあるわけではありません。

 

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田町一丁目1番は大師橋駅の出入口から産業道路を挟んだ向かい側、江川一丁目1番のすぐ近くにあります。駅前ということもあってか、喫茶店や商店などがあります。なお大師橋駅自体は川崎区大師河原二丁目にあります。