1丁目1番地

全国の1丁目1番地を探して

1丁目1番地#106 川崎市川崎区江川

(2018年訪問)

川崎区江川は京急大師線大師橋駅から小島新田駅間の線路北側の地域です。

 

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江川一丁目1番は大師河原交差点角、大師橋駅のすぐ近くにあり、全域が駅前駐輪場の敷地になっています。大師橋駅はつい最近まで「産業道路」という駅名で、2019年に地下化、2020年に駅名改称と近年変化が激しい駅です。訪問時はまだ地上駅で、地下化工事が進められている最中でした。

 

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改称前の駅名の由来だった産業道路の頭上には、首都高横羽線の高架があります。この大師河原交差点で交差している浮島通りの地下には首都高川崎線が通っており、高架と地下で首都高が交差するという珍しい交差点になっています。なお交差点のすぐ近くに大師JCTがあります。

1丁目1番地#105 川崎市川崎区小島町

(2018年訪問)

小島町は夜光と同じく陸続きの中では川崎区の東端にある町の一つで、運河に面していてほぼ全域が工場用地になっています。なお京急大師線小島新田駅川崎貨物駅を越えた先にあり、住所も川崎市川崎区田町です。

 

小島町は丁目がないので、小島町1番を探します。町域の北西端、殿町三丁目の交差点角の浮島通りと浮島線の線路に挟まれたところにあるようですが・・・。 

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 小島町1番はこの植え込みのようなところに割り当てられているようです。このような明確な建物がなく狭い区画に街区の番号が振られている例として、神田川と道路に挟まれた狭い街区で公衆トイレと倉庫しかなかった文京区水道の1丁目1番地が思い起こされます。

 

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この線路は神奈川臨海鉄道浮島線という貨物線のもので、東芝やJXTGの工場がある浮島とJRの東海道貨物線に繋がる川崎貨物駅を結んでいるそうです。最近は貨物線の廃止も多いですが、この浮島線は現在でも1日に何往復か運行があるそう。実際に走っているところを見てみたいものですね。いくつかの地図サイトを見る限りでは、この線路の敷地も街区内に含まれるようです。

1丁目1番地#104 川崎市川崎区夜光

(2018年訪問)

川崎市の東の端にある川崎区。その中でもさらに東側の臨海部にあるのが川崎市川崎区夜光です。これより東にある千鳥町や扇島などの埋立地は、四方を運河に囲まれ島のようになっているため、陸続きになっている中では夜光は最も東側にある地域の一つです。

川崎区の臨海部は京浜工業地帯の中核であり、この夜光の町域内にも精油や製鋼などの大規模工場や物流センターなどが集積しています。

 

夜光一丁目1番は町域の北端、京急大師線の終点小島新田駅から川崎貨物駅を越えた先にあります。人通りが少なく、通る車も大型トラックや事業用車ばかりでまさに工業地帯といった雰囲気です。

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「夜光」というのが字面も響きもかっこいいですね。臨海部の工業地帯ということでそれに関連した新しい地名かと思いきや、この近くにある川崎大師平間寺に関わる伝説と結びついた平安時代から続く由緒ある地名だそうです。響きからなんとなく先進的な印象を持っていましたが、平安時代からあったとは驚きです。

ちなみに夜光と同じく「やこう」と読む矢向駅が、川崎駅から南武線で2つ隣にありますね。

1丁目1番地#103 横浜市港北区綱島西

(2018年訪問)

東横線の線路の西側は港北区綱島西です。西側でも綱島公園綱島市民の森がある高台周辺は綱島台という別の町名になっていて、綱島西はそれを包みこむような形になっています。

 

綱島西一丁目1番は綱島駅の駅舎がある街区です。

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綱島東1-1にはありませんでしたが、こちらには街区表示板がありました。

 

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写真左側が一丁目1番で、奥に綱島駅の西口があります。さすが急行停車駅だけあって、駅の東西ともお店が多く便利な地域です。日中は写真が撮りにくいほど人通りが多いところですが、早朝ならご覧のように写り込みを気にせず写真が撮れます。しかし普段の賑やかな雰囲気は伝えられないので、難しいところでもあります。

 

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訪問した日はちょうどよく晴れていたので、線路向こうの綱島東側から朝日が差し込んでいて情緒があります。ちなみに写っている副都心線からの直通車両は民営化以前の営団時代に作られた車両で、老朽化により今後新型車両に置き換えられて順次見られなくなっていくそうです。街の風景というものは本当に様々な要因で目まぐるしく変わっていくのでしょうね。

1丁目1番地#102 横浜市港北区綱島東

(2018年訪問)

東急東横線の急行停車駅、綱島。駅周辺は東横線の線路を境に東側が綱島東、西側が綱島西という町名になっています。

横浜市港北区綱島東は駅東側、バスターミナルがある側に広がっています。四丁目では2011年に閉鎖されたパナソニックの事業所跡地を活用して、「綱島SST」というスマートシティとして再開発が行われ、アピタテラス横浜綱島や米アップル社の研究施設などが新たに整備されました。また現在建設が進められている相鉄・東急直通線の新綱島駅(仮)もこの綱島駅東側に開業する予定で、今後ますますの発展が見込まれている地域です。

 

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綱島東一丁目1番は綱島駅の目の前にあります。駅前というだけあって商店が多く賑やかなエリアです。

 

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駅東側にはバスターミナルがありますが、道が狭いためバックして高架下に駐車する形になっています。写真は早朝のため閑散としていますが、昼間は人通りや交通量も多く、バスの発着も多いため誘導員の方が手際良くバスを誘導する風景が見られます。

1丁目1番地#101 新宿区北新宿

新宿周辺の方角地名もなかなか面白いものです。まず駅名としては丸ノ内線西新宿駅大江戸線副都心線東新宿駅小田急線の南新宿駅があり、北新宿駅だけありません。一方町名では西新宿と北新宿があり、東新宿と南新宿は存在しません。東新宿駅の住所は新宿区新宿七丁目、そして南新宿駅は渋谷区代々木にあり、新宿区ですらないのです。

さて、そんな四方位の中で唯一駅名になっていない新宿区北新宿は新宿駅の北西側、小滝橋通りと神田川に挟まれた地域です。かつての柏木地区の一部が含まれており、旧町名は柏木小学校や柏木地域センターなど今も公共施設の名前に残っています。

 

北新宿一丁目1番は職安通りと小滝橋通りが交わる北新宿百人町交差点の角にあります。

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奥が小滝橋通りです。北新宿は場所によっては住宅街のようなエリアもあるのですが、このあたりは新宿駅大久保駅に近く、商業地といった感じでオフィスビルなどが多く見られます。

 

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一方大通りから外れると落ち着いた雰囲気もあります。

1丁目1番地#100 新宿区百人町

記念すべき#100ということで、新宿区「百」人町です。この珍しい町名は、江戸の警護を行う鉄砲組百人隊が住んでいたことに由来すると言われています。多摩地域には稲城市百村や京王線百草園駅などがありますが、23区で「百」がつく地名はここ百人町が唯一かと思われます。

町域内には山手線新大久保駅・中央線各駅停車の大久保駅があります。現在の新大久保駅周辺は言わずと知れたコリアタウンであり、韓国料理店や韓流グッズ店などが連なっていて休日は観光客で賑わっています。また最近ではネパール料理店が増加し「リトルカトマンズ」と呼ばれることもあるそうで、韓国だけでなく様々な国籍の人が集まる多国籍タウンとなってきているようです。

一方戦前の百人町は、文化人が多く居住していたような山の手の閑静な住宅街だったそうです。現在も百人町の北部、東京山手メディカルセンターの周辺などには落ち着いた住宅街が広がっています。

 

百人町一丁目1番は町域の南東端、職安通り沿いにあります。新宿や歌舞伎町と新大久保の中間付近にあたり、駅から離れていながらも店が多く賑やかな雰囲気です。

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写真奥が職安通りです。路地に入ってもしばらくはこのように色鮮やかな看板の韓国料理店が連なっています。質店の電柱広告もハングル・タイ語・中国語が併記されていますね。

 

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さらに路地を進んでいくと、街区の反対側に西大久保公園(住所は大久保一丁目17番)があります。周辺では実際に様々な国籍の人を見かけ、多国籍化を実感しました。

 

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職安通り沿い。画角や撮影のタイミングに苦労するほど、人通りが多く賑わっています。