1丁目1番地

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1丁目1番地#183 港区南青山

北青山から青山通りを挟んで反対側、港区南青山。北青山が三丁目までしか無いのに対して、こちらは一丁目から七丁目まであり、北端の青山一丁目駅付近から、南は六本木通りを越えて広尾近くまで広い町域を持ちます。青山を冠する青山霊園や青山斎場なども、乃木坂駅近くの南青山二丁目にあります。

 

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青山一丁目1番は青山一丁目交差点の東角、新青山ビルがある街区です。写真のビルが新青山ビルで、2棟で構成されていることから青山ツインという愛称が付いています。

北青山一丁目と南青山一丁目が隣り合っている場所ではありますが、交差点名や駅名になっている「青山一丁目」という住所自体は存在しません。住居表示実施以前も、現在と同じように青山通りを境として北側が青山北町一丁目、南側が青山南町一丁目となっていたそうです。

 

青山一丁目交差点角には青山一丁目駅の出入口もあります。

 

2棟のビルの間にはアーチ状の屋根が架かっています。

南青山1丁目1番1号という住所が誇らしげです。

 

青山通り沿い、青山一丁目交差点側から赤坂見附方面を望みます。写真中央の信号があるところの道が赤坂と南青山の境界になっていて、信号から奥は赤坂八丁目です。

奥に見える郵便局はこの青山地区を含む旧赤坂区地域の集配局、いわゆる「本局」の赤坂郵便局です。

 

振り返って表参道方面。奥には伊藤忠の本社ビルなどが見えます。

 

バス停の脇に国道246号の距離標がありました。起点の三宅坂からこのあたりがちょうど2kmの地点なんですね。

 

このバス停は都営バスと港区のコミュニティバスちぃばすの赤坂ルートで使用されています。しかし、青山一丁目駅前を通る都営バスの品97系統(品川駅高輪口〜新宿駅西口)は基本的には北青山側の外苑東通り沿いにあるバス停に止まるので、ここを使用するのはごくわずかしかない品川駅高輪口〜青山一丁目駅区間便のみとなっています。

これを撮影した2月時点では平日2本のみでしたが、今春のダイヤ改正によって現在は平日朝1本のみになったようです。ここに都営バスが止まっているのを見かけたらラッキーですね。

私にとって品97は高校時代によく利用していた馴染みの路線です。あるとき新宿方面まで行きたいのにちょうど青山一丁目止まりが来て、珍しいものを見られてついているような、ついていないような複雑な気持ちになったことを覚えています。

 

バスから街並みを眺めていたものの、降りることはあまりなかった大人の街・青山一丁目。改めてこうして降り立って、バスの車窓からでは見られなかった新たな視点を新鮮に思いつつ、やっぱりどこか懐かしさも感じる風景でした。