1丁目1番地

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1丁目1番地#146 中央区日本橋本石町

(昨年12月訪問)

西河岸橋が接する4つの1丁目1番地、最後は中央区日本橋本石町(ほんごくちょう)です。東京駅と神田駅の中間の東側付近に位置し、日本銀行の本店があることで有名です。

ちなみに日本橋本石町四丁目の一部はJRの線路の西側にもはみ出ていて、その場所は中央区で唯一の山手線内側の地域となっています。

 

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日本橋本石町一丁目1番も、先の3つと同じく日本橋川に面した細長い街区です。オフィス街ですが表通りから一本入ったところにあり、訪問したのが日曜日ということもあってひっそりとしていました。

 

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西河岸橋の上から日本橋川の西側を見たものです。左側が八重洲一丁目1番、右側が日本橋本石町一丁目1番です。

 

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街区の西端も八重洲と同様に一石橋です。本石町と一石橋、関係がありそうですが軽く調べたところ由来は別々のようです。

かつてはここから8つの橋が見えたことから八ツ見橋などとも呼ばれたそうで、当時の様子は歌川広重の名所江戸百景にも描かれています。 

 

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一石橋の歴史について記された碑がありました。首都高の地下化工事が完了すれば、一石橋の姿も見やすくなりますね。

 

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日本橋川に並行する形で半蔵門線のホームがあるため、日本橋室町一丁目1番と同様に一石橋北詰のすぐ近くにも三越前駅の出入口があります。しかし前の記事と写真を見比べると分かりますが、こちらの出入口には銀座線の表記がありません。

三越前駅は銀座線と半蔵門線の改札が分かれていて、改札外乗り換えが必要な駅です。室町側の出入口から地下に入ると半蔵門線改札と銀座線改札の両方に通じているのですが、この本石町側の出入口には半蔵門線改札しかなく、銀座線改札まで通り抜けることができません。そのため看板でも半蔵門線しか案内されていないのだと思われます。地下の改札口にも銀座線は利用できない旨が掲示されています。

素直に案内に従っていれば何の問題もないですが、路線図に詳しい人だと逆に「三越前は銀座線も通っているから、看板に出ていなくても乗れるはずだ」と思ってしまうかもしれません。東京の地下鉄は難解ですが、地上の道路や建造物などと合わせて構造を見てみるといろいろ面白いですし、実生活でも役に立ちます。

 

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一丁目1番では街区表示板が発見できなかったので、2番のものを。町名が長くぎっちりしているのが印象的です。長い町名の場合は港区台東区のように漢字の横にローマ字を配置するほうがすっきりしそうです。

 

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おまけ。12月末に訪問したため、街区内にあるハンバーガー屋さんの店先では牛さんがサンタ帽を被っていました。かわいいですね。